さとうブログ

お義母さん

2022年05月21日

 私のお義母さんは2年前95歳で敬老の日の翌日、他界しました。
家族の願いであった100歳には及ばなかったのですが天寿を全うした人生だったと思います。
お義母さんは早くに夫を亡くしたが、生まれつき体が頑健で、頑張り屋で働き者、
その上裁縫の心得もあり、孫を背負いながら畑仕事や、針仕事をこなす気丈な面もありました。
また、長年にわたり民生委員、児童委員として地域福祉の増進に、地域の為にと一生懸命
努めていました。
 そんなお義母さんとの最後の想い出が、亡くなる前日に“敬老の祝い”と称して、家族が集まった
バーベキューでした。子供や、孫、それにひ孫等10人に囲まれ、終始柔和な笑顔で1日を過ごし、
今想うと、あの笑顔が家族とってお義母さんの形見であり、お義母さんにとってはあの日の
家族との団欒が手向けになったのではと少しばかり安堵しています。
時々、存命の頃の話が出ると淋しくなりますが、亡き夫の元へ行ったのだと想うと少しの
安心感はあります。
 さわやかな薫風が吹き渡り、山や野原の草木が芽吹き、生命の息吹を感じるそんな5月は私が
最も好きな季節ですが、田植え後の飼えるの大合唱をBGMとして聞くとき、時として静寂の中に
ふと、お義母さんのことを思い出す事もある今日この頃、これも、齢70を越したからかなと
自問自答している自分がいます。
もし願いが叶うなら、あと何度大好きな5月を迎えられるかわかりませんが、生きている限りは
健康寿命ですごせるよう健康に留意して行きたいと願うばかりです。

 

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