さとうブログ

木と鉄の調和

2013年11月19日

 11月に入り先週は一足飛びに冬を迎えたような気候でした。

木々も葉を落とさないうちの初雪でだいぶ枝折れがありました。

りんごの木や葡萄の棚など農業被害も多く、被災者の皆様にはお見舞い申し上げます。

 

 ところで、当社では只今、東由利老方にK様邸新築工事を施工中です。

この住宅は、木と鉄を使った家です。

 

 

 

平屋建てで24坪と大きくはないですが、屋根と外壁(一面)にコールテン鋼を使っています。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、コールテン鋼は時間をかけて

表面の錆が膜となって内部を保護するというもの。メンテナンスフリーです。

表面は赤茶の色をしていますが、だんだんとチョコレート色のような感じに変化していきます。

設計者のW様、施主様であるK様もその変化を期待しているようです。

裏側にもみじの木があり、工事途中の現在も色具合がいいとおっしゃっていました。

木と鉄の取り合い施工がうまくいくか若干不安もありましたが、不具合もなくいい塩梅に

納まっています。

コールテン鋼を施工した気仙沼のT工業も、木造との取り合いは初めてで納まりは

満足していたようです。

 また、雪の多い地方で使うのも初めてと言う事で、皆でこれからの経年、変化を観察して

いく事になります。

コールテン鋼以外の外壁は杉板、床も杉板無垢材、内部壁・天井は珪藻土を使用しますので、

鉄と自然素材の住宅という感じになります。

施主様とはコールテン鋼の変化と共に長いお付き合いになります。

 

来月には引き渡しなので、皆で力を合わせ無事完成を目指し、もう一息です。

 

一覧へもどる