さとうブログ

時代に逆行(すいません。)

2022年10月17日

 最近、めっきり少なくなった50cc原動機付自転車、通称原付。
自分が小学生の頃は、学校の父兄参観日やPTA開催日には父兄の乗って来た原付が
校庭内に隙間なく駐車されていたものでした。
自分たちが高校生の頃は通学にも使われ、自分も利用していました。
(現在、全ての高校でバイク通学は許可されていません。販売台数は最盛期の1/20以下との事です。)
自分は趣味として古い原付を所有しています。
1971年式(昭和46年)、今年で生産から51年が経過した車両です。
ホンダスーパーカブ50KI型、湾曲したハンドルと前照灯の真下に独立したポジションランプが
付いている通称『行灯かもめカブ』と愛好家の間では呼ばれる1年間だけ生産された希少な車両
みたいです。

この機種を知る人は懐かしさに感動してくれますが、知らない人は指を差し笑います。
ちなみに1971年は大横綱大鵬の引退、アイドル天地真理や麻丘めぐみがデビュー
(私は南沙織か好きでした)、初代仮面ライダーが放送開始、カップヌードルの発売、
大久保清事件等のあった年です。
近年は自動車、特に軽自動車の普及と交通量の増加や関係法律の改正
(ヘルメット着用の義務化、2段階右折)等により、原付を新車購入する人は僅かです。
しかも新車で売れるのはテレビ番組で放送されているような電動スクーターで徐々に
内燃機(エンジン)原付は無くなる運命のようです。
6V電球のほんわかした明かり、独自のマフラー音、季節ごとのキャブレター調整、
制限速度30km以下、廃版部品の調達等で手は掛り、お国のゼロカーボン政策と時代に
逆行しますが、なんとも言えない独自の味わいがあります。
自動車等は年式が古くなると税金が高額になり、旧車を維持するのが大変な時代になりました
(2016年から原付も1,000円から2,000円に増税)が、建物と同様に古い文化、技術も大切に
維持していきたい。
そんな思いと一緒に休日には旧大曲市内を愛機で徘徊しています。

 

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